小鳥のヒナ飼育ナビ。野鳥編~基礎
管理人ピヨです。今日は野鳥のヒナを保護したときにすべきことについてお話します。
私の地元は和歌山県熊野市市。周りには山と川と海があるド田舎で育ちました。都会育ちの方はあまり馴染みがないと思いますが田舎では台風の後などに野鳥のヒナが巣から落ちて困っているのをよく見かけます。私は生き物が大好きで、小さい頃から野鳥のヒナを保護しては元気にさせ自然に返すのを人生の楽しみの一つにして来ました。これまでに保護した小鳥の数は30羽。スズメ、ツバメをはじめ、カルガモ、ハシブトカラス。アオバフクロウ、ヒヨドリ、ドバト、キジバトなど多くの種類の保護を経験しています。それではまず野鳥のヒナを扱うにあったっての基礎知識から見ていきましょう。
・野鳥は危険な病原菌がたくさん!死に至るものも!衛生管理を徹底する!
タイトルの通り、野鳥には危険なばい菌やウイルスがたくさんついている可能性があります。代表的なものに、クリプトコッカスや鳥インフルエンザがあります。これらのウイルスに感染すると最悪死に至ります。野鳥を保護する場合、その鳥が弱っていることが大半ですから、その理由が上記ウイルスによる原因である可能性も否定できません。野鳥を見つけて保護する場合はこのようなリスクを覚悟の上行いましょう。ちなみに私は一度も鳥が原因で病気になったことはないのでそこまで心配する必要もないかと個人的には思っています(私、親も代々鳥好きだから遺伝的に耐性がついたとか!?w)
・野鳥を触る際は医療用使い捨て手袋を使いましょう!
野鳥には危険なウイルスがついています。また、ノミやダニも羽の中にたくさん潜んでいるので触れる際は使い捨ての手袋をつけることをお勧めします。又、ノミ、ダニの死骸を吸い込むとアレルギーが出る恐れがあるのでマスクをつけましょう。もちろん野鳥の世話が終わった後は必ず手を洗いましょう。
・近くの市役所に届け出を出そう。(堂々と保護するなら)
野鳥は鳥獣保護法という法律で飼育や捕獲が認められていないことも多いです。保護とはいえ一時的に飼育することになるので一応近くの市役所で報告書をもらって提出しておくと安心です。
・野鳥を飼育するためのケージを確保しよう。
野鳥を保護・一時飼育するためにケージを用意しましょう。ホームセンターやペットショップで売っている一般的な鳥かごでOKです。野鳥を保護してから鳥かごを入手するまでの間は、ダンボール代わりに使うとよいでしょう。近所のスーパーに行けば無料でもらえるかと思います。管理人は鳥かごを買わずダンボールだけで頑張ったことがありますが、糞で汚れて臭くなるので、鳥かごの購入を強くお勧めします。
・鳥は寒さに弱い!ヒーターを鳥かごに設置しよう!
われわれ人間の体温は36.5度ですが、鳥さんは39.5度もあります。私たちが寒くないと思っていても鳥さんは寒がっていることが多々あります。特に保護したての鳥さんは体が弱っていることが大半なので、さらに寒さで弱らせないためにもヒーターを設置してあげる必要があります。鳥かご内の温度が適温かを知るために温度計を設置すれば完ぺきです。
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・水は絶対切らさない。与えなければ1日で死にます!
当たり前ですが、生命には水が必要です。鳥さんも同様です。小さめのお茶碗にぬるま湯をいれておいてあげましょう。スズメサイズの鳥さんなら1日おちょこ3杯くらい飲みます。ポイントは鳥さんがおぼれないように小さめの浅い容器を使うことと、体温を下げないためにぬるま湯にすることと、清潔を保つために1日1回以上は水を変えることです。
さて、ここまで長かったですね。野鳥を保護するのは想像以上に大変だなと感じた方も多いのでは?しかし、その大変さを乗り越えて元気になった鳥さんを自然に送り返すときの感動と幸福感は何事にも例えがたく素晴らしいものです。次はいよいよ餌やりです。